なんじゃかんじゃ言いたいこと
スポーツ、教育、社会問題などに対していいたいこと。
ニセ博士

「ニセ博士」(親子で勉強 2008.5.7より)

 博士と聞くと凄い人を想像しますが、一部にはとんでもないニセ博士がいます。
 自分で勝手に博士と名乗っているのではなくて、博士号を出している大学がニセモノなんです。
 簡単にいうと、大学じゃない機関が大学を名乗って学位を出しているんですね。特に海外の外国名を名乗られたら、我々はそれをニセモノと疑うことは少ないと思います。そこが発行した証明があれば、それが本当の海外の大学かニセモノの大学か分からないですからね。
 私塾程度が勝手に大学を名乗ってるところもあるようですが、住所地には私書箱しかないような、ひどいようなとこともあるようです。

 そのような、明らかにニセモノの大学もありますが、グレーゾーンのところも、あるようです。それは、日本の大学の制度と海外の大学の制度の違いから来るもののようです。日本の大学は、レベルが低くとも、文部科学省の認可があれば本物です。しかし、アメリカでは制度が違います。
 州の許可を受けている大学なかにそれは存在します。日本流に考えれば、州(国)の許可・認可があれば本物の大学ですが、アメリカではそのように単純ではないようです。その大学の設備・レベルなどか一定の水準以上にあるかどうかを認定する機関があるようです。その機関の認定がない大学が発行した学位は価値がないものとされます。価値がないだけならまだしも、それを利用すると違法になることもあるようです。
 詳細は、小島茂著「学位商法―ディプロマミルによる教育汚染」に詳しいです。
 または、同氏が運営しているブログ「学歴汚染(ディプロマミル・ディグリーミル=米国型学位商法による被害、弊害)」を参照してください。

 そんな難しいことは分からなくても、我々はニセ学位(博士)があることを理解し、それを使用している人たちに対して、寛容になるのではなく、怒りを覚えることが必要です。詐欺師と思うことが必要です。
 それは、努力の結晶である、「本物の博士」に敬意を表すため、守るためにも必要なことなのです。


《この記事へのコメント》
拝啓
米国では認定機関の評価を得ないものの、法的に学位を授与することを許可されている大学から学位を得て、その学位を公的に使用している人達が多数いることも事実です。
それが許される要因として、その学位が法的に有効な学位であるからです(一部の州を除きます)。
高度な学歴社会の米国では、このような一面もあります。
Posted by Dr.絵梨 at 2008年05月12日 22:37
http://gakusyusaizensen.seesaa.net/
article/95982306.html#comment


 ニセ博士問題を、Dr.絵梨さんのコメントへの意見を含めて考えてみたい。

 「米国では認定機関の評価を得ないものの、法的に学位を授与することを許可されている大学」についてであるが、なぜ、認定機関から評価を得ていないのであろうか。
 可能性が2つある。1つは、評価を受ける必要性のない大学。もう1つは、評価が受けられない大学である。つまり、教育レベルか施設かなにかが、一定の水準に達していない大学ということになる。
 前者の大学は、例外的なものと考えられる。
 あと、申請中・手続き準備中などというのもあるだろうが、長期にわたり、申請中・手続き準備中という大学(記載されている大学)は、評価が受けられない大学と同等である。

「それが許される要因として、その学位が法的に有効な学位であるからです(一部の州を除きます)。」についてであるが、逆に一部の州で違法となっているところに、注目したい。つまり、何らかの問題がある学位だから違法ということになる。だから、他の州では有効というよりも、そこまで法の整備が進んでないと考えるべきではないのか。一部の州で違法だからと言って、他の州では直ちに違法にならないだけということであろう。当該大学に許可を与えた州では有効かもしれないが、それが直ちに一部の例外を除いて、有効と考えるのは無理がある。
 極端な話、日本ではそれら非認定大学の学位を使っても、直ちに違法とはならない。だからと言って有効といえるだろうか。有効といえないと考えるほうが素直であろう。
 なぜならば、日本では、そこまで法の整備が進んでないこと、学位に対する問題意識が低いことが考えられるからである。しかし、最近は、新聞・雑誌等で叩かれて出した。ということは、なんらかの問題があるからだろう。新聞・雑誌が全て正しいわけではないが、それらの学位を使っていた人がプロフィール等から削除したことや文部科学省が調査に乗り出したことから、なんらかの問題のある学位と考えて差し支えない。

 「高度な学歴社会の米国では、このような一面もあります。」
 そう、高度な学歴社会の米国だからこそ、認定大学の学位と非認定大学の学位を区別して、非認定校の出した学位を価値のないものとし、その使用に対して厳しいのである。
 
 では、日本人が米国の非認定大学の学位を取得するのはなぜだろうか。
 留学して取得する場合と、日本にいながら通信制かなにかで取得する場合があるだろうが、前者の場合、必然性が分からない。考えられるのは、認定大学に行けるほど学力が高くなかったからか。
 後者の場合は、2つ考えられる。1つは、海外の学位を取得して、英語が出来るとか、何らかの意味で凄い人と錯覚させるためである。
 もう1つは、何らかの事情で日本の学位(米国認定大学の学位)が取得できなかった(出来る見込みがなかった)からである。
 確かに10年ぐらい前までは、日本に通信制大学院・夜間大学院(法政など一部を除く)がなかったので、社会に出てから学位をとろうと思えば、会社を辞めるか休職するかなど、かなりの決断が必要であった事実はある。だからと言って非認定大学の学位を認めていいかというと、ちょっと違うと思う。百歩譲ってこれを認めるとしよう。ただし、認めたとしても修士だけである(なぜならば、日本には論文博士の制度があるので、博士号取得はかなりハードルは高いが、通えないは理由にならない)。にしても、通信制や夜間大学院が登場して以降は、この理由は通じなくなる。
 また、それほど意識が高い人で、修士がどうしても必要な人ならば、日本に通信制や夜間の大学院が登場して10年経っているので、日本の通信制か夜間大学院で取得(在学中、準備中も含む)していると考えられるし、日本の学位を取得した人、取得しようとしている人たちは、非認定大学の学位を問題ある学位と考えていることになる。たとえ、なんらかの事情(金銭的な問題、家庭の事情etc. )で、日本の学位(米国認定大学の学位)取得が困難な場合でも、意識が高い人であればあるほど(意識が高い人なら、当然、学位に敏感なはずで、非認定大学の問題を知る機会が多いはずなので)、恥ずかしくて学位が使えないものである。後で問題が出てくることが想像できるので使わないはずである。
 ということは、日本の社会人向けの大学院が出来る前に頑張って非認定大学で取得した、意識の高い人たちが、未だに非認定大学の学位を使っているとは考えにくい。使ってるとしたら下記の「日本に通信制大学院・夜間大学院が登場してからも米国非認定大学から取得した人」と同じ考えられる。
  
 日本に通信制大学院・夜間大学院が登場してからも米国非認定大学から取得した人(目指している人も含む)が、いるのはなぜだろうか。
 考えられるのは、非認定大学関係者(卒業生等も含む)に騙されたか、日本の大学院に入学できない人たちである。騙された人でも良識ある人は、騙されたと分かった時点で、非認定大学の学位を使わなくなるはずだし、そもそも騙された人の多くは、日本の大学院に入学できない人であろう。
 通信制の非認定大学は日本の大学院と違って、入学や修了(学位取得)のハードルが高くない(一部を除く)ので、日本の大学院に入る(修了する)ほど学力が高くなくても何とかなる場合が多い。また、いい加減なレポートで合格することもあるだろうし、学位取得までの時間短縮にもなる。

 非認定大学の中にも、ある程度のレポートや論文を要求するところもあるし、時間短縮も難しいところもあるようだ。しかし、そこで学位を取得した人たちの多くが、「○○大学大学院日本校修了」と書くべきところを、「米国○○大学大学院修了」と書いている(日本にいながら取得したと分からないようにしている)ことから、英語が出来るとか留学していたようとか、錯覚させようとしていると考えて、大きく違わないだろう。それ以外にメリットが見当たらないからである。
 また、ある程度のレポート・論文を要求することや時間短縮も難しいことは、ある程度の教育レベルにあると考えられるが、だからと言って、一定レベル以上の教育レベルの非認定大学の学位を使ってもいいという理由にはならない。その学校が認定されない何らかの理由があるのは、事実なのだから。
 
  「日本の大学で学べない分野だから」という人がいるかもしれない。しかし、そういう分野を大学院に求めている人たちがそれほど多いとは思えないし、日本の大学院で学べない分野が(一部の宗教分野を除いて)非認定大学で学べるとは思えない。そのような人たちは、正規に留学するか、隣接分野や広域分野の学位を狙うことが普通だろうし、そもそも特殊な分野で、学位が必要な分野がそうあるとは思えない。多くの場合は、後から取って付けた理由と考えられる。
 
 それでも、「錯覚を狙ってるわけではない」「教育レベルが高い」「日本の大学で学べない分野である」などというのであれば、非認定大学の学位を使用するときは、堂々と「日本校」「非認定大学」等と明記すればよいだけのことである。
 それが出来ないのであるならば、何らかの錯覚を狙っているとしか考えられないのである。

本ブログ関連記事→金沢大学保健学科教授、ニセ学位で昇進?

テーマ:自己啓発・能力開発 - ジャンル:学校・教育

コメント
この記事へのコメント
米国等の非認定大学(またはニセ大学)で学位(ニセ学位)を取る理由をまとめると、
1.日本の大学院に行く学力がない。
2.留学していた(または英語が出来る)と錯覚してくれることを狙っている。
というこのになるのかな。

つまり、非認定大学の学位を使っている人を見れば、学力が低いやつと考えていいということだな。(例外もあるかも知れないが)
2008/06/08(日) 19:16:53 | URL | TT #mQop/nM.[ 編集]
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2008/05/15(木) 22:10:43 | 親子で勉強